そう・・・・・・
思えば予兆はあったのだ・・・。
↑船内にある教会
もちろん、台風が近づいていたことは、知っていた。
だが、船の中にいると、外部からの情報はほとんど入らなくなる。
ネットも船内専用のとってもお高いプランに入らないと利用できない。
テレビでも日本のニュースはやっていない。
そういう環境が当たり前になっていた一行は、特段船から案内もないし、今後の運行については大丈夫だろうと高をくくっていたのだ。
だが、異変は突然やってきた!
釜山から帰ってきた一行が部屋に戻ると、冷蔵庫がロックされていたのだ。
そして明日福岡で下船する人のための、荷物のタグが届いていた。
もちろん舞鶴で降りる予定なので、部屋係のミスだと思い、すぐにインフォメーションに出向く。
インフォメーションで詳細を話すと、後ろにいた男性も
「僕も間違われていたんです!福岡では降りないので、下船用のタグは返します」
とのこと。
同じような人がここにもいた!
だが、このときインフォメーンの係員は「タグはそのままお持ちください」と受けとらなかった。
何となく変だ。
ただ、部屋番号だけは聞かれたので、何か対処してくれるのだろうと解釈。
台風が日本にせまっていることは知っていたので、「台風はどうなっていますか」と訪ねたところ、
「また状況がわかり次第お伝えします」とのこと。
釈然としないままに、部屋に戻ると、今度は部屋に明日用の船内新聞ではなく、福岡で降りる人用の「下船案内」が届いていた!
また、間違われている!!!
部屋係の人がいたので、間違っていることを片言の英語と身振り手振りで説明。(ちなみに冷蔵庫は開けてもらえた)
すると、電話をかけて聞いてくれるとのことだったが、問い合わせが殺到しているのか、ぜんぜんつながらない。
その後、やっとインフォメーションにつながったのだが、韓国人のスタッフで日本語があまり通じない。こちらが説明しているとキレ気味に「下船案内をよく読め!!!」といわれる。
そして憤慨しつつも、下船案内をよく読んでみると
台風が来ているため、舞鶴と金沢で下船予定のお客様は全員、博多港で降りていただきます!!!
とのこと。
このとき時刻はすでに午後11時をすぎていた!
まさに寝耳に水!
(なぜ、さきほどのインフォメーションで案内してくれなかったのか!)
内容としては、
自宅までの交通費はコスタが負担。(舞鶴下船予定者は18000円が上限。金沢下船予定者は40000円位(ここは忘れてしまった)が上限。日数分のクルーズ代金も払い戻し、各港の分の港湾税も戻ってくるとのこと。ただこの港湾税(ポートチャージ)はあとで払い戻しではなく、コスタカードのデポジットとして戻してくれたので、下船までに使いきらなければならなかった!(それまでいろいろ使っていたひとは、相殺される)
あわてて、翌日チョコレートなどを売店で購入する人多数!
荷物は夜中の2時までに部屋の外に出せば、船の外に運んでくれるとのこと。
(出せない人は自分で大きなスーツケースを運ぶしかない)
眠い目をこすりながらあわてて荷造り。
なんとか夜中の2時に間に合う。
ちなみに、これから舞鶴港と金沢港から乗船する予定の人は、交通費とデポジットをあげるので、「博多港まで来い!」とのこと。
そんな無茶な!!
ちなみに、行き先は変更になり、済州島と長崎になるそうだ。
また、荷物をすでに船(コスタネオロマンチカ)に送っている人は、違う荷物をもってこいとのこと!
そんなことできるかーーっ!!!!
ちなみにキャンセル料は無料らしい。(当たり前)
そして、翌日。
ドリンクパッケージ(5杯分の値段で6杯飲める)を購入していた父は、使いきるために朝にビール三杯も飲むはめに。(今回のクルーズでしか使えないらしい)
他の乗客も、ミネラルウォーターを3本買ったり、飲む予定のなかったドリンクをオーダーしたり、各種精算に大忙しの朝食となった。
さて、娘はキッズルームでお手伝い等をするともらえる「おもちゃのドル」を集めており、下船する日に景品と交換してもらえるのを楽しみにしていた。
だが、突然の下船となり、どうすればいいのかわからない。
そこでインフォメーション前にあるコスタクラブにいたアジア系の女性に尋ねると、キッズコーナーに連絡してくれて景品を持ってきてくれた。
とっても親切!
そして、「プリンセス体験」の写真もフォトスタジオに取りに行く。ただ、この写真、突然の下船になりほとんどの人が取りに来ていなかった模様。ほかのプリンセスやキャプテンたちはいったいどうしたのだろうか?
そんなこんなでバタバタと船を下りると、もうすでに最終案内となっていた。
博多駅までのチャーターバスに乗り込む。
そして、観光などする気力もなく、新幹線へ。
ちなみに後日、旅行会社へ清算の手続きに行ったが、今現在、お金はまだ戻ってきていない。
まだまだ時間がかかるのだろうか?
※約一ヶ月後に、銀行口座に振り込みがあって返金を確認した。
さすがの大型客船も台風には逆らえない。
自然の脅威を目の当たりにした(!)クルーズであった。
それにしても、もうちょっとこう、事前に予告するとかはできなかったのだろうか?
さすがに日本船だとこんなことはないだろうが、そこは陽気なイタリア船。
おおらかーな気分で笑い飛ばすしかないだろう。
ちなみに、これに懲りず、またクルーズには行く予定である。
〜おわり〜
また、以前のクルーズの内容なども、ブログでどしどし公開していく予定です!!